ZOOM UP INTERVIEW

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寺田心

屋根裏のラジャー

  

「僕にも大切な友だち“コロちゃん”がいて
 一緒に敵と戦ったり冒険したりしました」


-『メアリと魔女の花』が世界的に高く評価されたスタジオポノックの最新作となる長編アニメーション映画『屋根裏のラジャー』。少女アマンダが生み出した人には見えない“イマジナリ”と呼ばれる想像上の少年ラジャーの声を担当した寺田心が作品への思いを語ってくれた。

スタジオポノックの作品がすごく好きだったのでオーディションに受かったときは家族と一緒に泣いてしまうくらい嬉しかったです。
僕が演じたラジャーは勇気があって心が強くて、1つの信念を貫くことができる子なんです。何か不安になっても自分は大丈夫だって思えるところに共感しました

アニメーション映画の声のお仕事は初めてで視覚的な表現に頼れないことが難しかったです。
実写だと体の動きや目の動き1つで見せ方を考えるんですが、声優の仕事って声に全てのせて、ラジャーというキャラクターに命を吹き込まなければならないんですよね。百瀬監督からラジャーやイマジナリたちについてたくさんお話しして頂いて、ヒントをもらいました。


それと僕にもイマジナリのような大切な友だちがいたので役をすんなりと理解できました
僕が生まれてすぐに母からもらった熊のぬいぐるみの“コロちゃん”がいて、一緒に見えない敵と戦ったり冒険したりしました。遊ぶのもご飯のときも、本当に何しててもずっと一緒でした。でも、何かこう境目があるというわけじゃなくて、いつの間にかコロちゃんの声が聞こえなくなっちゃったんです。心くんにはもう僕がいなくても大丈夫なんだって、きっとそう思ってくれたんじゃないかな
何か大切なことをコロちゃん自身が身をもって教えてくれたんだろうなって思ってます。

この映画を見ていて個人的にこんなに声が高かったんだって思いました(笑)。
ちょうど変声の時期で、収録中は声が出しづらいなと思うときもあって、ハチミツやのど飴を舐めて喉をケアしてました。この時期の声は二度と自然には出せないから貴重ですし、いろんな意味で僕にとって大切な作品になりました。
あとあと振り返ったときに自分の人生の岐路に位置する作品になると思います。そんな作品をたくさんの方に見ていただけたら嬉しいです。映像は言うまでもなく美しいですし、深く心に刺さるところがたくさんあると思います。きっとみなさんにとっても大切な作品になると僕は信じています。


      
        Photo:平野司 Text:入江奈々 Styling:高橋由光 Hair&Make:奈良原友美

 

プロフィール

寺田心 
2008年6月10日生まれ。3歳から芸能活動を開始し、CMやNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」などの出演で注目される。以降、映画やバラエティ番組にも多数出演。主な出演作品に連続テレビ小説「らんまん」、映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』『鋼の錬金術師 完結編 復讐者スカー/最後の錬成』などがある。

作品紹介

『屋根裏のラジャー』
2023年12月15日(金)全国ロードショー

世界の誰にもその姿は見えない少年・ラジャー(寺田心)は、愛をなくした少女・アマンダ(鈴木梨央)の想像の友だち<イマジナリ>だった。
しかし、イマジナリには「人間に忘れられると消えていく」という残酷な運命が待っていた。失意のラジャーがたどり着いたのは、かつて人間に忘れさられた想像たちが身を寄せ合って暮らす「イマジナリの町」だった。 


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